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添乗日報 ② 歴史の町 呉

旅行

添乗日報第二弾は広島県呉市の魅力についてお話しします。

広島駅から車で約30分、電車ですと呉線で45分、人口20万人の呉市は戦前より軍港の町として栄えた場所です。今回はそんな呉の町の見どころについて紹介したいと思います。


目次

呉の歴史

1899年に横須賀に続き呉鎮守府が設置され、更に造船部が設立されました。鎮守府というのは、かつて日本海軍の各地方を統括した機関です。瀬戸内海に囲まれ、湾も入り組んでいることから、呉派軍港として最適な位置であることから、戦時中は多くの新造艦が作られ、また連合艦隊の重要な基地として活躍しました。

とくに呉の軍港で有名なのが、当時世界最大最強と言われた戦艦大和が建造されたということではないでしょうか。現在も当時大和を建造した造船所跡が一部残っており、特に建造中の大和を隠すために使われた大屋根は、日本遺産に登録されています。

戦後は海上自衛隊の呉基地として、今でも当時の軍港としての役割を引き継いでいます。

以下より、呉に行ったら是非行っていただきたいスポットを三つ紹介します。

呉艦船巡り

四国方面へ行くフェリーが出発する呉港に、海上自衛隊の艦船巡りができる観光用フェリーがあります。後ほど紹介する大和ミュージアムの横にあり、受付を済ませると乗船の前にガイドの方が簡単な説明をしてくれます。乗船前の説明が終わったら、いざ乗船です。

船は2階建てですが、上は展望席になっています。まじかに艦船を感じたいのであれば、展望デッキをお勧めします。出発すると、海上自衛隊の護衛艦に目の前に近づいてくれます。1つ1つの船の特徴をガイドさんが詳しく説明してくれます。艦船をここまでまじかに見られるのは、日本でもこの呉のみだと思います。30~40分ほどで一周して帰ってきます。毎回入港している船が違うので、何度言っても楽しいところです。

この日はたくさんの護衛艦が入港していました

大和ミュージアム

お次は大和ミュージアムです、別名『呉海事歴史科学館』。
呉の軍港としての歴史や、旧日本海軍の歴史を一度に学ぶことができます。
特に注目なのが、入り口を入ると最初に出現する戦艦大和の10分の1模型です。
全長が26.3mあり、細部までよく観察することができます。この10分の1模型は実際の戦艦大和の図面を参照し、本物の船と同じく海に浮かべてもしっかりと体制を維持できるような構造となっています。

他にもお子様向けの船の仕組みを学べる施設や、現在も海中深く眠る大和を探索した際の記録資料を見ることができる映像資料室があります。お土産コーナーには、各艦ごとにレシピの異なる海軍カレーも売ってます。

戦艦大和の10分の1模型 船首のバルバスバウがかっこいいですね

もう一つ、大和ミュージアムをでて道路向かい側には海上自衛隊の資料館もあります。
ここは主に海上自衛隊での戦後の機雷除去に関する歴史が展示されており、機雷除去の際に使われた探索機械や、実際の機雷が展示されています。そして、たてもの正面にある超巨大な実際の潜水艦は、中を見学することができます。艦内は撮影禁止ですが、潜望鏡をのぞいたり乗組員の居住区や操縦席などを見学することができます。

入り口前にある本物の潜水艦

ハイカラ食堂

2つのスポットを巡って、そろそろお腹もすいてきたのではないでしょうか。
最後に紹介するはハイカラ食堂です。
海軍といえば、現在も毎週金曜日に食べられている海軍カレーです。
この海軍カレーを食べることができるのがハイカラ食堂です。当時の味をそのまま残しているため、実際の軍人さんが食べていた味を味わうことができます。また、お店の中は潜水艦の艦内を模しており、店員さんも乗組員の服装でお出迎えしてくれます。入り口にはお土産も売っており、ここでも海軍カレーや自衛隊グッズを買うことができます。

お皿にも海軍の錨のマークが入っています

最後に

ここまで、戦前より続く軍港の町「呉」のおすすめスポットを紹介してきました。
歴史や船が好きな人ではない限りなかなかいくことは無いような場所ですが、どの観光地も誰が言っても楽しめる場所になっています。
ぜひ呉も街を探索し、その歴史を肌で感じ、更には戦争の悲惨さというものをしっていただければと思います。

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